「皇帝ペンギン」と呼ばれるペンギンがいますが、なぜ、このような名前がついたのか、みなさんは知っていますか。
今回は、皇帝ペンギンの名前の由来をまとめてみました。
皇帝ペンギン
現在、生息が確認されているペンギンの中で、最も大きなペンギンは、皇帝ペンギンです。
その体長は、約100~130㎝。
体重は、約20~45㎏もあります。
これほど大きなペンギンならば、「皇帝」という名を持っているのも不思議ではありませんが、なぜ「ビックペンギン」などではなく、「皇帝ペンギン」と名付けられたのでしょうか。
名前の由来は?
皇帝ペンギンの名前の由来について、重要なカギを握っているのが、オウサマペンギンです。
オウサマペンギンは、皇帝ペンギンの次に体長が大きいとされているペンギンです。
実は、皇帝ペンギンが発見される以前は、オウサマペンギンが、ペンギンの中で最も大きな種類とされていました。
「1番大きなペンギン」ということで、「オウサマペンギン(キングペンギン)」という名前がついたのです。
でも、その後、それまで未開の地であった南極大陸で、オウサマペンギンよりも大きなペンギンが発見されました。
そこで、「王様」よりも位が高いとされている、「皇帝」という名前を持ったペンギンが誕生したのです。
オウサマペンギンと似ているの?
皇帝ペンギンとオウサマペンギンの見た目は、とてもよく似ています。
特に、写真などで比較すると、違いが分かりにくいのですが、この2種には、明らかに違うところがあります。
それは、体の大きさです。
体長が、約100~130㎝ある皇帝ペンギンに対して、オウサマペンギンは、約85~90㎝です。
体重も、約20~45㎏ある皇帝ペンギンに対して、オウサマペンギンは、約10~16㎏しかありません。
また、生息地にも違いがみられます。
皇帝ペンギンは、南極大陸と、その周辺を好んで生息しています。
皇帝ペンギンは、寒さにとても強いペンギンで、極寒の中で繁殖を行います。
一方のオウサマペンギンは、南大西洋やインド洋などの、亜南極の島々を好んで生息しています。
南極よりも温かい生息地を好むオウサマペンギンは、皇帝ペンギンよりも、暑さに強いペンギンだと言えるでしょう。
まとめ
「皇帝」という立派な名前を持つ「皇帝ペンギン」ですが、日本で飼育する場合には、冷凍庫のような生活環境を整えなければいけません。
そのため、日本で展示されている水族館は限られてしまいますが、みなさんも機会があれば、地球上で最も大きなペンギンに、会いに行ってみませんか。