鳥と魚。もちろん両者は分類上別の種類の生き物ですが、時々子供の質問でペンギンは本当に鳥なの?何て言う質問も見かけます。
確かに鳥にしては飛ばないし、泳ぎが魚並みに上手いですからね。
もちろんペンギンは立派な鳥の仲間ですが魚との共通点もあります。
その共通点について調べてみました。
魚とペンギンの共通点
まずはその姿です。
魚の多くは水中で移動する際に水の抵抗が少ない流線形をしています。
この流線形であるために水中でも自由に素早く泳ぐ事が出来るのです。
そしてペンギンも水中で泳ぐ際は体を水平にして泳ぐ為魚と同じく流線形になります。
そして地上にいる時とは比べ物にならないスピードで泳ぐ事が出来ます。
また魚には胸ビレと呼ばれるヒレがエラの後ろ辺りから生えていますが、この胸ビレも魚が泳ぐ際に活躍する部位です。
そしてペンギンの場合、フリッパーと呼ばれる翼の部分が丁度魚の胸ビレと同じ様な位置にあり、こちらもペンギンが泳ぐ際に力強い推進力を生み出します。
全く違う種類の生き物であるペンギンと魚ですが、両者の体の作りにある共通点は、水中で泳ぐ生活に適した体に進化した結果と言えるでしょう。
実際同じ様に水中で生活するイルカやクジラと言った哺乳類も魚やペンギンと同じく流線形の体を持ち、胸ビレが発達しています。
そして彼らの体色にも共通点があります。
ペンギンのお腹側は白い色をしていますが、これは保護色で水中を泳ぐ際に下から見上げると太陽の光が反射した水面と同化して見えにくくなるからです。
日光が届く深さにいる多くの魚も同じくお腹側が白い色をしていて保護色になっています。
イルカやクジラの仲間もお腹が白い色をしている事はやはり保護色であるからです。
まとめ
ペンギンと魚に限らず、水中で生活するイルカやクジラと言った哺乳類も体の特徴に多くの共通点がありました。
それは水中で暮らす事に適した体に進化した結果と言えるでしょう。
違う種類の生き物の体の共通点を調べれば、その生き物たちがどの様な環境で暮らしているかが分かると思います。