あの独特のヨチヨチした歩き方で愛嬌のあるペンギンですが鳥の仲間では飛べない少数派になりますよね。
元々海に潜って餌をとる生活をしているから飛べない!と言ってしまえばそれまででですが、他の多くの鳥たちも魚を食べる為に一時的に水中に潜る事はありますが、飛ぶ事も出来ます。
なぜペンギンは飛べないのか?
その訳について調べてみました。
ペンギンの先祖は飛べた
大昔、ペンギンの先祖は空を飛んでいたと言います。
その証拠となる空を飛ぶ鳥たちが持っている骨格の名残を今のペンギンも持っています。
大空を自由に飛んでいたペンギンの先祖。
しかし彼らはやがて空を飛ぶ事を止める様になります。
ペンギンが空を飛ぶ事を止めた理由
鳥は過酷な自然界での生存競争に打ち勝つ為に空を飛ぶ事を選びましたが、空を飛ぶという行為は大きなエネルギーを消費します。
ペンギンの祖先は空を飛び生存圏を広げるよりも、より外敵が少なくかつ食料が豊富な極寒の地でも生きて行ける姿へ進化する道を選んだのです。
実際極寒の地、南極は温暖な地域に比べ外敵は少なく、海中にはオキアミや魚が沢山住んでいてペンギンの食料は豊富にあります。
空を飛ぶよりも効率的にエネルギーを使える海中に適応した姿がペンギンの体なのです。
つまり、ペンギンは空を飛べないのではなく、飛ぶ必要がない為飛ばないと言う方が正しいと言えます。
しかし海中を泳ぐペンギンの姿はまるで空を飛ぶ鳥の様に優雅で素早く、彼らが鳥である事を物語っています。
因みにあのかわいいヨチヨチ歩きも、ペンギンが水中生活に適応して水中を泳ぐ際に脚が水の抵抗で邪魔にならない位置(他の鳥よりも後ろ側)にある為、陸上では上半身が起き上がり独特のヨチヨチ歩きになるのです。
まとめ
ペンギンは飛べない可哀そうな鳥ではありませんでした。
むしろ極寒の地でも生きていける身体を持った逞しい鳥でした。
その様に生きる道をペンギンは選び、進化していったのですね。
それでもあの可愛らしい姿でこれからも多くの人を癒してくれるでしょう。