ペンギンは一生のうち約半分を海ですごします。
空中より水中の生活を選択した鳥・ペンギンによって、泳ぎは大変重要なことで体もそれに合わせて進化させてきました。
普段の移動では、時速7~8km、魚の群れを追いかけたり、アザラシから逃げるときには瞬間的に時速12km以上のスピードで泳ぐことが出来ます。
イルカ泳ぎ
水中のペンギンは、フリッパーを上手にはばたかせて泳いでいます。
その姿はまるで翼を羽ばたかせて飛んでいる鳥のようで、水中を飛んでいるように見えます。
ただし、いつも海面の下を泳いでいる訳ではありません。
漁場へ移動するときには、海面を飛び跳ねるイルカのような動きを見せることがあります。
この泳ぎ方は、そのものズバリ「イルカ泳ぎ」と呼ばれています。
ペンギンは鳥類ですから、定期的に息継ぎが必要です。
このイルカ泳ぎなら、水面の上に出たときに自由に息継ぎが出来るし、泳ぐスピードをコントロールすることもできるのです。
また空中は、水中よりも抵抗が少ないことから、長距離でも疲れずに泳ぐことが出来るというメリットもあります。
省エネ泳法というわけです。
翼
空中を飛ぶ鳥の翼は、ペンギンはフリッパーと呼ばれます。
抵抗の大きな海中を上手に泳げるように強く頑丈になっています。
厚い脂肪に覆われたペンギンの体は海水に対して軽いため、そのままでは海面にぷかぷか浮いてしまいます。
水中を素早く動いたり、潜って餌をとるためには、海の中を力強く羽ばたくことが出来る翼が必要でした。
進化の過程でペンギンの翼は、強靭な筋肉とがっちりした骨をもった、適度にコンパクトな大きさの翼になったのです。
海にすむ動物のように、ペンギンの翼はフリッパーと呼ばれています。
フリッパーの表面も、細かい羽毛でびっしりとおおわれています。
ペンギンの推進力はこのフリッパーによって得られています。
足で水をかいて進む鳥が多い中、ペンギンの足は尾羽とともに、おもに舵とブレーキの役割を果たしています。
まとめ
水中のペンギンは、フリッパーを上下に羽ばたかせて泳いでいます。
この姿は、飛翔する鳥そっくりであることが、ペンギンだって飛んでいる、ペンギンは海の中を飛ぶのだ、と言われる訳ですね。