ICカードのキャラクターやアニメになったりする人気者のペンギンたち。ペンギンを「好きじゃない」という声はあまり耳にしません。では、なぜ多くの人に愛されるのでしょう?調べてみました。
がんばって歩く
ペンギンのかわいさといえば、やはり「歩く」姿でしょう。短い(と思われる)足をペタペタ、手のようにみえる羽を左右に大きく広げ、前のめりになって歩きます。
人間以外で直立二足歩行する生き物はペンギンとカッパ(?)だけです。それだけでもなんとなくペンギンに親近感がわきます。冬の時期の動物園、運動不足にならないようお散歩をする姿を目にすると、「あぁ、人間もペンギンも同じだな~」と思ってしまいます。
南極などでは、野生のペンギンが同じ直立二足歩行する人間を仲間だと勘違いして近寄って来るそうです。そんなペンギンの人懐っこさもかわいいと思う要因です。野生の生き物で向こうから近づいてくるのはたぶんペンギンぐらいですよね。
そんなペンギンたち、実は足が長いんです。実際に見えている部分は足首から下だけなんです。体の中にある皮下脂肪の内側で足を曲げて、曲げた関節をそのまま固定して、足を伸ばさないそうです。
どういう感じかというと、「しゃがんで、お尻を床から浮かせ、膝がほぼ直角な状態で足が固定する」または「椅子に座って膝を直角に曲げ、椅子を取り除いたエアー椅子」ですね。
やってみると、とても大変。歩くどころかバランスをとるのも一苦労です。歩いてみます。まず、足が上がらない。手を体の横で前後に振ってもなかなか進みません。
そこで、ペンギンたちのように手を左右に大きく広げ、前のめりになってみると・・・歩けます。
その姿はまさに「がんばって歩く」でした。ペンギンたちは自分たちの体に合った歩き方をしていました。
まとめ
人間を仲間と間違える人懐っこいペンギンたち。がんばって歩く姿はもちろん、丸い頭やずんぐりむっくりでなで肩、運動不足解消のためにお散歩する姿など人間と共通する部分がたくさんあります。
そんな人間っぽいところが親近感を生み、愛され、かわいいと思われる理由なのではないでしょうか?