お散歩するペンギンの集団の中に、モフモフの羽毛をまとった子供が混じっていることがあります。

親より大きいような気がしますが。。。

調べてみました。

ペンギン 子供

確かに大きくみえる

親子が並んでいる姿を見ても確かに子供のほうが大きく見えます。

なかでも一際大きな子供、そう、頭まで茶色の毛で覆われた「キングペンギンの子供」です。

生まれた直後は灰色がかった茶色の毛(第一綿羽)がわずかに生えていますが、まもなく茶色の着ぐるみのような毛(第二綿羽)に生え変わります。

この茶色の綿羽を10ヶ月~12ヶ月の間身にまといます。

キングペンギンたちは初夏に生まれ、モフモフの綿羽をまとって冬を越します。

越冬するためには餌の豊富な夏のうちに十分な餌を食べなければなりません。

そのため、ヒナの体の半分以上は「胃」でしめられています

寒い冬を越すために脂肪を蓄えた体は、秋には親の8割ほどの体重になります。

寒さが厳しくなり親たちが餌を持って来られなくなっても、夏のうちに蓄えた体の脂肪を少しずつ消費して、寒さと飢えを乗り越えて行きます。

キングペンギンのヒナが産まれてから1~1ヶ月半程度は両親に守られて育ちます(警護期)。

その後、冬の餌が少なくなる時期には、親たちも満足に餌を持って来られません。

その頃に「クレイシ」と呼ばれる共同保育所が作られ、ヒナだけが身を寄せあって寒さと飢えに耐える生活をします。

親たちがまた餌を持って来られるようになる春ころには、ヒナの体重は半分ほどになることもあるようです。

そして生まれてから10ヶ月~13ヶ月(月齢)で、大人の毛に生え変わる換羽を行います。

換羽を行うまでの綿羽はおよそ6センチほどの長さになります。

換羽の期間は絶食になりますし、6センチの綿羽を脱いだ換羽後のヒナ、もうヒナではありませんね。

子供のペンギンは親とほぼ同じ大きさになります。

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まとめ

キングペンギンを例にしましたが、寒い冬を乗り越え、換羽期間の絶食に耐えるために、たくさん餌を食べて脂肪を蓄え、厚い綿羽に覆われています。

子供のペンギンが生きて行くために一時的に親たちより大きくなったようにみえるようです。

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