あまり知られていないかも知れませんがペンギンの羽毛も他の動物の様に生え変わります。
その生え変わりの時期にはペンギン特有の生態が関わっています。
それではペンギンの羽毛が抜けて生え変わる時期とその仕組みについてお話して行きますね。
羽毛が生え変わる「換羽」とは
鳥の仲間は一定のサイクルで体中の羽毛が生え変わる換羽と言う体の機能があります。
多くの鳥類は繁殖期の後に換羽を行い羽毛を生え変わらせます。
この機能があるお陰で鳥類は体を新しい羽根で覆い続けることが出来ます。
羽毛には鳥類の肌を守ったり飛ぶために必要な空気抵抗を減らすなどの機能があり、換羽により新しい羽毛を維持する事でその機能を維持しています。
鳥類にとって大切な換羽ですが、この時期は飛ぶことが出来なくなる種類の鳥もいて、そんな種類の鳥にとっては正に命がけになる時期です。
では飛べない鳥であるペンギンはどうでしょう?
ペンギンにももちろん換羽はありますが、飛べないペンギンの場合、換羽にはどんな役割があるのでしょうか?
まず挙げられれる役割が防寒効果です。
極寒の地に生息するペンギンたちにとって体温を温かく保つ保温機能の維持は死活問題です。
年に1度の換羽はペンギンの羽毛の持つ保温気機能をしっかりと維持します。
そして次に挙げられる役割は防水機能です。
飛ばない代わりに素早く海中で泳ぐ事が出きるペンギンには体の防水機能が欠かせません。
万が一体が濡れてしまうと水の抵抗を強く受けて泳げなないばかりか体も冷えて命の危険が出てきてしまいます。
ペンギンの場合、この様な大切な理由が換羽にはあるのです。
しかし生え変わりの時期は羽毛が不揃いにになり機能がが低下してしまうので海に潜り猟をせず、約1か月もの間絶食状態になります。
まとめ
飛べないペンギンにも換羽はあり、換羽にはとても大切な役目がありました。
日本の動物園のペンギンにも換羽はありますので、換羽が行われる2月頃、古い羽毛と新しい羽毛が同時に生えている珍しい姿が見られるかも知れませんね。