ペンギンの【換羽(かんう)】とはご存知でしょうか。
ほとんどの種類のペンギンが生後一年を過ぎると、羽が一年に一回生え変わります。
この羽が生え変わることを言います。
その時期がいつなのか調べてみました。
寒さから身を守るために
だいたいのペンギンは一年に一回のペースなのですが、『ガラパゴスペンギン』は年に二回換羽をします。
このペンギンはガラパゴス諸島のフェルナンディナ島、イサベラ島(西部、北東部)で主に繁殖しているで、三番目に小さいペンギンです。
羽毛が古くなると防水能力がなくなり、体を寒さから守れなくなります。
なので、換羽期間中の2~3週間は水中に入ることが出来ません。
もしも、餌を探しに水中に潜ってしまうと防水能力がなくなっている状態なので羽毛に水がしみこみ凍えてしまいます。
換羽が始まる前に数週間から数か月、餌を捕って過ごしてから海岸に帰ってきて換羽を迎えます。
換羽期の絶食に耐えるためにも十分な体力とエネルギーをため込んでおくのです。
このためにため込んでおいた脂肪や筋肉に蓄えられた栄養は、エネルギーとして使われていきます。
換羽期間中は生理的なストレスが生じるので、蓄えられた栄養が十分になかった場合は筋肉が衰えてしまい亡くなってしまうこともあるようです。
艶がなくなり古くなった羽毛はぼさぼさしていて、モコモコとしたぬいぐるみのような体になりますが、しばらくすると新しい羽毛が内側から生えてくるので艶のある綺麗な羽をまとった元のスリムな体に戻ります。
換羽の時期は、キングペンギン・ガラパゴスペンギンは繁殖期の前に換羽しますが、他のペンギンに関しては繁殖期の後に行います。
ただ羽が変わるだけではなく命がけの時期でもあります。
まとめ
換羽の期間はペンギンをまるで別の角度から見ているようです。
それぞれ抜ける箇所が同じところからではないので頭に古い毛が残りモヒカンのようになっているペンギンだったり背中だけ残っていたりと、見た目がとても可愛らしいペンギンを見ることが出来ます。
自然界にいるペンギンにとっても身近にいる水族館にいるペンギンにとっても大変な時期ではありますが、可愛らしい一面が見れるかもしれません。
換羽が終わると艶のある凛々しいいペンギンにも出会えるのではないでしょうか。