ペンギンはかわいい姿と、ユーモラスな動作でとても人気がある動物です。

鳥なのに飛べません。

飛べない代わりに、水中での動作は完璧です。

潜水時間は6分、深さは600m近くまで潜った記録があります。

しかも、ほとんどの種類は南極などマイナス50度にもなる寒さの厳しい環境に生息してます。

その生態はどのようになっているのでしょうか?

ペンギン 種類

群れ

南極のような厳しい冬の気候では、とのように生き抜いているのでしょうか?

集団になると単独でいるより温かく、冬を生き延びるチャンスが増えることを、群れをつくる鳥たちはよく知っています。

小型の鳥はときおりみられますが、大きな鳥はそのような例はありませんが、ペンギンは例外のようです。

ブリザードの吹き付ける真冬に抱卵するエンペラーは、1か所に集まり、ひとかたまり(ハドル)になって寒さをしのぎます。

ハドルの外側にいるペンギンは冷えますが、内部はかなり暖かく、定期的に中に入ることでほっとひと息つくことができます。

入り代わり

風は直接からだに当たる風上側のペンギンは、寒さに耐えられなくなると、はがれ落ちるようにハドルから離れ、とことこ歩いてハドルの風下側の最後尾につきます。

この繰り返すによって、定期的に中と外のペンギンが入れ代わり、特定のだれかだけが冷えることなくなる仕組みです。

こうしたハドル内での入れ代わりを、ハドリングと呼んでいます

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子育て

ほとんどのペンギンは、繁殖のときコロニーをつくります。

かなり大型のものもあれば、高密度のものもある。

キングペンギン、マカロニペンギン、ロイヤルペンギン、アデリーペンギンでは、しばしば多数のコロニーが集まって数10万つがいを数えるルッカリーを形成する。

気温の変化の激しい南極では、ヒナが孵ったあとでもハドルが形成されることがあります。

ヒナは少し成長して、親から離れるようになると、ヒナだけで集団を作ります。

これをクレイシ(フランス語の保育園からきている)といいます。

クレイシ期のヒナは、集団でいるほうが温かいためにハドルを形成しがちですが、特に寒さが厳しい日など繁殖期の若鳥や、大人のペンギンがヒナのグループを守るように囲んでハドルを形成することがあります。

まとめ

ペンギンの中にはキガシラペンギンのように、コロニーを作らず単独で巣作りして子育てするものもいます。

ヒナもクレイシを作らず、親がエサをとりに巣を離れているときも単独で周辺を探検しています。

キガシラペンギンはニュージンランドとオーストラリアに棲息しています。

ニュージーランドでは絶滅寸前と言われているほど数が減少しています。

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