ペンギンの生活習慣
テレビや水族館でペンギンを見たことがある人は多いと思います。
その時単独行動をしているペンギンを見た人はいるでしょうか?
思い浮かぶのは群れでいるところだと思います。
故意的に一羽のペンギンを群れから離してもすぐ群れの方に寄って行きます。
ペンギンの群れが歩いていく先に障害物を置いて二手に分かれさせようとしても、先頭のペンギンが行くほうに全てのペンギンが付いていきます。
ペンギンとは、基本的に群れになって生活していく生き物なのです。
ではなぜ群れで行動するのでしょうか?
その理由は二つあります。
一つ目の理由
群れで行動する一つ目の理由は、えさの捕獲のためです。
ペンギンは一羽ではまともにえさの確保もできません。
仮に一羽で行ったとしたら収獲は0で終わるでしょう。
ですが、ペンギンは協力し合って生きています。
たくさんのペンギン同士が協力することでえさを捕っているのです。
二つ目の理由
群れで行動する二つ目の理由は、危険を回避するためです。
一羽のペンギンを先頭に群れができています。
これは先頭の一羽の様子を見ることで安全を確認するためです。
自然界のペンギンには陸上でも水中でも多くの危険が襲い掛かります。
単独行動をとっているとこの危険を回避することは難しいのです。
陸上の危険としては、氷上に穴が開いていることがあります。
穴に気づかずに落ちてしまうペンギンもいるので、単独行動では避けにくい危険です。
ですが一羽を先頭に群れでいれば、先頭のペンギンが落ちてしまった場合に次のペンギンが進む進路を変えていくのです。
こうすることでペンギンは穴に落ちることを回避しています。
水中の危険としては、海の中にいる「ヒョウアザラシ」や「シャチ」といったペンギンの天敵に襲われることです。
えさを捕るために何羽も同時に飛び込んでしまうとみんなが犠牲になってしまいます。
なので、一羽が飛び込み様子を見ることで安全を確認しているのです。
群れにはリーダーがいるのか?
先頭になるペンギンは決まっていません。
どのペンギンが先頭になっても同じように群れを作ります。
リーダーを作らずに、先頭のペンギンは自分の命を犠牲にしてまで周りのために一番に行動を起こしているのです。
まとめ
ペンギンは、えさの捕獲と危険の回避のために群れを作っている。
先頭の一羽を様子を見ることで後ろのペンギンがより安全に生きられる仕組みになっていて、群れにはリーダーはいない。