一様に黒い頭に燕尾服のペンギンたちはどのように見分けるのでしょう?
どんな特徴がある?
調べてみました。
大きさで見分けられる
まず大きさで見分けられるのは、エンペラーペンギン属のエンペラーペンギンとキングペンギンです。
エンペラーペンギン属は他の種類に比べて一際大きく、堂々とした姿です。
エンペラーペンギンとキングペンギンは耳の周りや首の付け根から胸にかけて、嘴の下の色が違います。
エンペラーペンギンはオレンジがかった黄色、キングペンギンは鮮やかなオレンジ色です。
また、エンペラーペンギンはキングペンギンに比べてずんぐりむっくりした出で立ちで首から肩にかけて丸みを帯びています。
柄で見分ける
フンボルトペンギン属は微妙な柄の違いで見分けることができます。
フンボルトペンギンは頭から羽に続く白いラインと首の下と胸の間の黒いラインが1本、この頭の白いラインが太く、首と胸の間の黒いラインが細いのがケープペンギン、胸の黒いラインが2本あるのがマゼランペンギンです。
ガラパゴスペンギンは生息地がガラパゴス諸島に限られていますが、目からから首の付け根までの細い線のような白いラインが特徴的です。
アデリーペンギン属のアデリーペンギンは、顔が黒く目の周りを丸く囲んだ白い輪が特徴的です。
ジェンツーペンギンも目の周りの白い輪は同じですが、嘴と足がオレンジ色です。
足がオレンジ色のペンギンは18種類のペンギンのなかでジェンツーペンギンだけです。
また、ヒゲペンギンはその名のとおり顎の下にあごひげのような細くて黒いラインがあります。
マカロニペンギン属のマカロニペンギンは額の真ん中から黄色い冠羽(飾り羽)が生えています。
イワトビペンギンはトサカのような黒い冠羽が生えています。
黒い冠羽が生えている唯一のペンギンです。
ロイヤルペンギンはマカロニペンギンと同じ黄色い冠羽を持っていますが、顔が白色または灰色のため見分けることができます。
スネアーズペンギンとフィヨルドランドペンギンは嘴がやや太めでよく似ていますが、スネアーズペンギンは嘴の付け根がピンク色の皮膚、フィヨルドランドペンギンは目の下に白いラインがあります。
シュレーターペンギンは左右の目の上あたりに黄色い冠羽がピンと立っています。
キガシラペンギン属のキガシラペンギンは頭の毛の流れに沿って明るい黄色と黒色の筋模様が入っていて、両目の周りから頭の後ろにかけて薄い黄色のラインが1本あります。
コガタペンギン属のコガタペンギンとハネジロペンギンは背中が青灰色でよく似ていますが、ハネジロペンギンは翼のふちが白いことがハネジロペンギンと見分けるポイントです。
まとめ
ペンギンの種類を見分けるには大きさなどのすぐにわかる違いや、ラインの太さや本数など見分けがつきにくいものもありますが、羽や顔や首などじっくり観察すると以外に見分けられるかもしれませんね。