水族館や写真でペンギンを見ると足が短いですよね?
外見は足が短いペンギンですが、レントゲン写真を見ると足の骨は長いのです。
これはペンギンの先祖が空を飛んでいたときのまま、長いのを保っているのです。
ではなぜ短く見えるのでしょうか?
それについて次から説明したいと思います。
どうして短く見えるの?
ペンギンのレントゲン写真を見ると確かに骨は長いのですが、90°に曲がっているのです。
これは歩くときも伸びることはなく固定されています。
はるか昔のペンギンの先祖は空を飛んでいました。
ですが次第にえさを得る場所は陸上になり最終的に海中へと変わっていったのです。
海中で長い足を持っていても早く泳ぐことはできずにペンギンは進化していく必要があったわけですね。
海中の魚よりも早く泳がないとえさは捕れません。
なので、少しでも水の抵抗をすくなくするためにペンギンは足を折りたたむようになります。
折りたたんで折りたたんで・・・と繰り返し進化を遂げていくことで今のように90°に体の中で固定された形になったのです。
水中でえさを得るために、陸で便利な足を犠牲にしていったのですね。
ちなみにペンギンの姿勢を人間で例えるならば、中腰の状態です。
人にとってはきつそうですが、ペンギンにとっては生きるために必要な進化の結果なのでしょう。
どうして足を短くせずに折りたたんだの?
進化していくのなら折りたたまずに短くした方がいいようにも思えます。
ですがこれもちゃんと理由があるのです。
折りたたむことで、肋骨に守られていない臓器を水圧から守っています。
もう一つは、体外に出す部分をより少なくすることで体温の放出を防いでいるのです。
まとめ
ペンギンは短足に見えるが、実は足が長いです。
長い足は体内に折りたたんでいて伸びることはありません。
折りたたむことで水圧から臓器を守っていたり、体温の放出を防いでいます。
中腰のまま行動をするように進化していったのには確かな理由があり、とても必要なことだったわけですね。