ペンギンは空を飛べない鳥類ですが、海中に特化した機能を身につけています。
餌は海中にいるオキアミや小魚となります。
潜水の天才のペンギンはどのように餌をとるのでしょうか?
そして魚を食べるときはなぜか頭から口の中にいれて呑み込んでいますよね?
なぜ尻尾からでなく頭なのでしょう?
餌の捕り方
ペンギンはどうやって餌をとるのでしょうか?
ペンギンは上に向かって泳いでいるときに餌を捕ることが多いようです。
海は深くもぐるほど光が届かなくなるので暗くなります。
しかし下から上を見上げれば、水面は明るく見えます。
ペンギンが深く潜って下から上を見上げたとことに餌となるオキアミや魚がいれば、逆行のため明るい水面をバックに黒いかげにみえるでしょう。
また体が白黒が特徴的なペンギンですが、これは餌となる魚の大群を追いかけるときに、白黒ハッキリした体をみて、魚の大群があわててしまって集団行動が出来なくなった隙にペンギンたちが捕えるということをやっています。
頭から
小魚を頭でなく、尻尾から呑み込んだとします。
ペンギンののどは特に太く出来ていないので、するどい尻尾やウロコが引っ掛かってしまうことがあります。
そのため自然と頭から口に入れて食べるようになったのでしょう。
食べる物を調べる1
ペンギンの食べ物を調べるときには、ペンギンに嘔吐剤を使用して吐かせて内容物を調べたり、死んだ直後のペンギンを見つけて解剖したり、または調査のために殺して解剖していました。
しかし今では、胃洗浄法といって、胃に温めた海水を流し込んで内容物を吐き出させる方法が用いられています。
胃の中がからになるまでくり返すという、ペンギンにしてみればとんでもないことでしょうが、この方がペンギンに与える負担が少なく、ずっとましな方法なのです。
食べる物を調べる2
糞を集めて調べる方法は、ペンギンに負担をかけずに、海岸にどれだけ長くいたかを知ることができます。
糞は、餌を食べて上陸したときは尿酸により白色になっています。
特にオキアミを食べたときは、甲羅の色素によってピンク色になります。
たとえば3日間陸上にとどまり絶食した後は、胆汁の色が出て黄色から緑色に変色します。
まとめ
ペンギンは元は空を飛ぶことができて魚が主食でした。
やがて海の中を生活の場に選び、海中を自由に動き回る能力、深く潜水することが出来る身体に進化させてきました。
まさに水中を自由に飛び回ることを選んだことになります。