水族館の人気者と言えば、ペンギンですよね。
よちよち歩く姿や、その可愛らしさから、現在、ペンギンを飼育したい人が増えているそうです。
今回は、ペンギンの中でも人気の高い、ケープペンギンの個人飼育についてまとめてみました。
ペンギンの個人飼育は可能なの?
主に、水族館で飼育されているペンギンは、個人での飼育が難しい動物に思えますよね。
でも、実際には、ペンギンを個人で飼育することは、可能なのです。
では、なぜ、個人でペンギンを飼育することが、他のペットと比べて、一般的ではないのでしょうか。
ケープペンギンの飼育は可能?
ペンギンを飼育するにあたり、最初の問題は、ペンギンの購入についてです。
日本を含む北半球には、野生のペンギンが生息していません。
みなさんも知っている通り、日本で飼育されているペンギンは、全て海外から輸入されています。
ですが、近年では、環境破壊や気候変動などの影響で、絶滅の危機に瀕しているペンギンが増えたため、野生のペンギンの商取引が禁止されてしまいました。
残念なことに、ケープペンギンも絶滅危惧種に指定されているため、輸入して飼育することができません。
日本の国内で産まれた卵から孵ったケープペンギンなら違法になることはないそうですが、現実的ではありませんね。
ペットとしておすすめのペンギンは?
ケープペンギンのように、レッドリストに記載されているペンギンは、輸入や飼育が困難ですが、ペンギンの中には、個人で飼育できる品種もあります。
それは、キングペンギンです。
キングペンギンは、皇帝ペンギンよりもひと回りほど小さなペンギンで、性格も温厚なため、個人での飼育に適しているといえるでしょう。
個体の値段は、約200~300万円。
法律に違反しない、他の種類のペンギンも、同程度の予算があれば購入することができるでしょう。
ペンギン飼育の注意点
ペンギンの飼育には、気を付けなければならないことがあります。
まずは、飼育する環境です。
水族館で飼育されているペンギンたちのように、ペンギンを飼育する際には、プールが必要となります。
日本の家庭で飼う場合は、庭の池や浴槽などをプール代わりにすることがあるそうですが、どちらにしても、泳ぎ回ることができる場所が必要になるでしょう。
また、ペンギンたちは、1日に、沢山の餌を食べます。
餌には、生きた魚や、冷凍の魚を準備する必要があるため、1年間に、約10~15万円も費用がかかる場合があるそうです。
また、犬や猫のように、トイレの躾をすることができないため、フンの掃除を、小まめに行う必要があります。
また、一般家庭でペンギンを飼育する場合には、鳴き声による騒音対策も必要となるでしょう。
これらのことから、一般家庭でペンギンを飼育する場合には、長期的にかかる費用や、ペンギンが安心して生活できる環境を整えるという課題を、クリアする必要があるのです。
まとめ
ケープペンギンを飼育することはできませんが、飼育が可能なペンギンもいます。
みなさんも、可愛らしいペンギンとの生活を、始めてみませんか。