小さな体で、よちよち歩くペンギンは、水族館の人気者です。
中でも、ケープペンギンの人気は高く、野生のケープペンギンに会いに行く人も増加しています。
ところで、みなさんは、ケープペンギンの生息地を知っていますか。
今回は、ケープペンギンの生息地について、まとめてみました。
ケープペンギンの生息地は?
ケープペンギンは、アフリカ大陸に生息する、唯一のペンギンです。
彼らが繁殖地として好むのは、ナミビア南部から南アフリカ沿岸部とされています。
繁殖のために地上に上がったペンギンたちは、それぞれ、トンネルの中や林の中、地表面などに、木の枝などを集めて巣を作ります。
ケープペンギンたちの巣が集まった場所はコロニーやルッカリーと呼ばれ、沢山の巣が密集しているそうです。
ケープペンギンが絶滅する?
残念なことに、ケープペンギンは現在、絶滅危惧種としてレッドリストに記載されています。
そもそも、アフリカ地方には、昔から、ケープペンギンの卵を食べる習慣がありました。
そのため、1950年代ごろには、ケープペンギンの個体数減少が確認されています。
また、地球の大規模な気候変動によって、生息地や繁殖地周辺の小魚が減少しました。
餌となる小魚の減少は、ケープペンギンたちに大きなダメージを与えました。
そして、ケープペンギンの個体数減少が問題視されるようになったのです。
この事態を重く見たアフリカ政府は、珍味として愛されていた卵の食用を禁止しました。
ですが、残念なことに、この政策だけでは、ケープペンギンの個体数を増加させることはできなかったのです。
現在、確認されているケープペンギンの個体数は、約50000羽。
この個体数は、最盛期の40分の1という、危機的状況なのです。
ケープペンギンを救え!
ケープペンギンを絶滅から救うために、現在では、人工的なコロニーを作る取り組みも始められています。
この人工コロニーは、本来ならばケープペンギンの繁殖に適さない場所に作られましたが、周囲がフェンスで囲われているため、外敵の侵入を防ぐことができます。
そのため、今後、ケープペンギンたちが安心して繁殖するための、心強い味方となることでしょう。
また、近年では、これまでの繁殖地を捨てて、人間の生活圏である町中に巣を作る個体も確認されているそうです。
絶滅の危機に瀕しているケープペンギンたちは、確実に子孫を残すために、自ら、新しい世界での生活を選んだのです。
まとめ
ケープペンギンは、アフリカ大陸に生息する、唯一のペンギンです。
彼らの存在が、過去の歴史とならないように、みんなで環境を守っていかなければなりません。
さあ、あなたは、何から始めますか?