動物園や水族館だとペンギンは作られた氷の模型や岩の上で立っているのを見ることが出来ます。
疑いもなく眺めていますが、実際野生のペンギンたちは凍った氷の上で生活をしています。
ペンギンたちは氷の上で足が凍ってしまったりはしないのでしょうか。
ペンギンの静脈動脈に秘密が
テレビの上で氷の上に立っているペンギンを見て足が氷に引っ付いたりしないのだろうかと思ったことはありませんか?
人間がそんなことをしたら足が取れなくなってしまいますが、ペンギンは普通に歩いています。
マイナス40度にもなるような極寒の土地で生活するペンギン。
足は平べったく凍傷になってしまうようなイメージですが、実はペンギンにはならない仕組みがあるのです。
それは実はペンギンの足に秘密があり、ペンギンの足は動脈静脈が密集しています。
そして心臓から流れてきた温かい血が冷たい血を温めてからまた戻すという事を行え、ペンギンの足は温度が低いため氷が解けません。
ペンギンの卵も凍らない秘密とは
大人のペンギンの凍らない仕組みはなんとなくわかりましたが、ペンギンは氷の上でも卵を産みます。
この卵は凍ってしまわないのでしょうか。
氷の生活をしているペンギンはもちろん巣作りで木の枝や藁などを使ったりすることが出来ません。
そうすると地面に産み落とさなくてはいけないのです。
しかし凍った床に卵を産み落としては卵が凍ってしまいそうです。
卵が凍らない理由としては、なんともペンギンのイクメンぶりがうかがえます。
イクメンなペンギン
母親ペンギンは卵を産む際に、なんと父親ペンギンの足の上に産み落とすのです。
ペンギンの父親の足はつま先まで羽毛でおおわれ、そこに卵を乗せて温めます。
ここで疑問が、つま先に卵をのっけた状況では父親ペンギンは歩けません。
温めている最中、父親ペンギンは歩けないのです。
なので産まれるまで父親ペンギンは立ったまんまなのです。
子供が産まれるのは大体60日でその間ずっと立っています。
まとめ
ペンギンの足は温度を管理するために動脈静脈が隣接しポンプの役割をします。
それで足の温度調整をして氷が解けて引っ付かないようにしているのです。
ペンギンの父親が、卵を冷たさから守るために必死になって60日間耐えて立ちっぱなしになっているというのもとても大変でイクメンパパな動物だという事がうかがえました。