皇帝ペンギンは南極大陸という寒い地方で生息しているのもあり、冷房室などで徹底した温度管理をしないと飼育できません。
その飼育環境に必要な温度について調べてみました。
皇帝ペンギンを飼育する適正温度
世界には18種類のペンギンがいます。
そのなかでも2種類のみが南極で生息しています。
その2種類のペンギンの1種はアデリーペンギンで主に沿岸部で暮らしています。
もう一種類が皇帝ペンギンで常時凍っている奥地で繁殖します。
南極は世界の中でも最も寒くて冬の寒さが厳しい沖はマイナス60℃くらいで風速60mlぐらいになることもあり、体感温度はなんとマイナス120℃くらいになってしまいます。
そんな体感温度の中で皇帝ペンギンは卵を抱えて子育てをしているので飼育する場合もマイナス60℃くらいに保つ必要があります。
水族館において必要な氷の入れ替えだけでも年間数百万の費用が掛かるので、もし万が一個人宅で飼育する場合はかなりの覚悟が必要になります。
皇帝ペンギンを家庭の6畳の部屋でペンギンを飼うことを考えてみると1畳あたり1.8㎡で6畳なので10.8㎥となり家庭用の冷蔵庫の製氷皿とすれば、504回製氷することでようやく厚さ4cmほどの薄氷が完成することになり、これでは皇帝ペンギンを飼育することはとても難しいといえます。
ちなみに約25cm×27cm×56cmくらいの氷を約40個購入することで6畳の部屋を50cm以上の厚さのある氷で埋め尽くせることができます。
その価格は40個で151200円となり皇帝ペンギンの飼育はかなり高価なものになります。
温度だけでも難しいのにブリザードの環境を作ることは安易なことではないといえます。
そのことから考えても一個人の家ではとてもとても皇帝ペンギンを飼うことは難しいと判断することができます。
徹底した温度管理と南極大陸の再現は水族館でも容易ではないことは証明されています。
まとめ
皇帝ペンギンを飼うには南極大陸に負けないほどの環境づくりが必要です。
もちろん、その環境を作ることは簡単なことではなく元気な皇帝ペンギンをみたいなと思ったときはアドベンチャーワールドや名古屋港水族館に会いに行くことをお勧めします。