子育てに失敗した皇帝ペンギンは他の皇帝ペンギンの雛を奪ってしまうと言われていますが、本当にそういうことが起こるのかを調べてみました。
皇帝ペンギンのヒナを奪う理由
皇帝ペンギンのメスが卵を産んだ後、オスの皇帝ペンギンが卵を抱えているときなどに雛を失ってしまうことがあります。
その時に自分の子供を育てようとする皇帝ペンギンの欲求が叶わなくなったときに、その欲求を満たすために暴走した結果が雛を奪ってしまうという状態となります。
その時に奪った雛をしっかりと育てる皇帝ペンギンもいます。
自分が望んで奪った雛であっても鳴き声などの違いから自分の子供として認めることができず、結果的に育児放棄をしてしまう皇帝ペンギンのオスもいます。
結果的に卵をうまく抱えることのできなかったオスの皇帝ペンギンは、メスの皇帝ペンギンの関係が破たんしてしまっていると考えて奪った雛であったとしても子育てを放棄してしまうこともあります。
皇帝ペンギンは親子・夫婦関係も見た目ではなく、鳴き声が親子間をつなげるものなのでオスの皇帝ペンギンもメスの皇帝ペンギンも奪った雛に鳴き声などで親子と認めない場合は、食事を与えることがないので奪われた雛は子育てを放棄されてしまうことになってしまいます。
雛が皇帝ペンギンのオスやメスに近づいてきたときに嫌がるようなそぶりはしませんが、食事を与えることはないようです。
そういうところは人間社会よりも厳しいのかもしれません。
それだけ皇帝ペンギンの親子関係、夫婦関係共にしっかりとしたつながりがあると想像できます。
皇帝ペンギンは巣を作ることはなく、コロニーを作って見た目にはお互いを助け合いながら子育てをしているかのようにみえます。
だからこそ、より皇帝ペンギンの雛を奪い合うのかもしれません。
まとめ
皇帝ペンギンの卵は丈夫にできていますが、なかには割れてしまったりして卵を抱卵したくてもできない皇帝ペンギンのオスもいます。
抱卵できない皇帝ペンギンにも母性があるのか本能的に雛を奪ってしまうことがあります。
命を大切に思う気持ちからの表れがそうさせているのかもしれません。