皇帝ペンギンは1回の産卵で産む卵の数は基本的に1個といわれています。
ペンギンも鳥類の仲間なのでもっと産むのでは?と思われると思います。
なぜ皇帝ペンギンは1回の産卵で1個の卵しか産まないのかを調べてみました。
皇帝ペンギンの卵の数
皇帝ペンギンは1回の産卵で1つの卵を産みます。
南半球の秋となる3月に皇帝ペンギンたちは内陸部に集まり、5月半ばに新しいカップルが誕生して1つの卵を産んだメスがその卵をオスに託してから300km近く離れた海へ向かいます。
メスが帰ってくるまでの間の暗黒の冬がきて零下40度にもなる極寒のなか、オスは足の甲の上に卵を置いて下腹部のたるんだ皮膚で卵を温め続けます。
皇帝ペンギンのオス達は極寒のなかコロニーを形成してお互いの熱が奪われるのを防ぎつつ、メスが帰ってくるまでの間絶食状態が4か月間も続くなかで卵が孵化した雛には、空腹のなか雛のためにいわゆるペンギンミルクを与えます。
ペンギンミルクとは絶食状態の中でほぼお腹には食べ物が入っていないことから胃壁の一部と胃液で構成されていると言われています。
そんな過酷な環境のなか皇帝ペンギンのオスは一つの卵をしっかりと温めて育てるために沢山の卵を産むことができなく、1回で産卵する数は1個なのだろうと考えられます。
皇帝ペンギンの夫婦、親子は過酷な子育てをするのもあり力強い絆で成り立っています。
皇帝ペンギンのカップルは人間家族と同じ、それ以上の愛情でオスは卵を抱卵しその間メスは餌を取りに出かけ戻ってきたかと思えば今度はオスが餌を取りに出かけます。
雛が3か月くらいになると今度は両親が餌を取りに出かけるという共働き夫婦の子供のように家族みんながお互いを支えあっていきている核家族でありながら、コロニーでお互いを支えあっている皇帝ペンギンはそれぞれが産まれた卵を育てるのに必要なのはやはり1回の産卵で1個となるのは必然なことです。
まとめ
皇帝ペンギンの1回に産卵する卵の数は1個です。
それは南極という過酷な環境のなかで大切に抱卵してオス・メスともに命がけで家族を守るためにも十分な数といえます。
卵の数が1個だからこそ、家族の愛の深さを感じることができるのかもしれません。