みなさんは、皇帝ペンギンのオスとメスの見分け方を知っていますか。
今回は、皇帝ペンギンのオスとメスを見分ける方法についてまとめてみました。
ペンギンのオスとメス
私たちの身近にいる動物たちは、ほとんど見た目でオスとメスを判別することができます。
それは、体の大きさや、オスにしかない特徴、メスにしかない特徴などが、はっきりと分かるためです。
でも、皇帝ペンギンをはじめとするペンギンたちには、外見的なオスとメスの違いが、ほとんどありません。
そのため、ペンギンの専門家や、普段、ペンギンたちと長く接している飼育員の方たちでも、雌雄の判別は難しいといわれています。
一般的な動物の場合、最終的には、性器などから、確実な雌雄の判別が可能ですが、ペンギンの生殖器は、「総排出孔」という穴の奥にあるため、簡単に確認することができません。
その上、この穴は、ペンギンの雌雄に関係なく存在していて、卵を産むための器官でもあり、排泄するための器官でもあるのです。
このように、オスとメスを見分けることが難しいペンギンたちですが、水族館にいるペンギンも、オスとメスを見分けられないのでしょうか。
水族館のペンギンのオスとメス
実は、水族館で飼育されているペンギンたちは、体の横にあるフリッパー(翼)についているバンドで、オスとメスを簡単に見分けることができるそうです。
右側のフリッパーにバンドが付いているのがオスで、左側のフリッパーにバンドが付いているのがメスのペンギンになります。
これを知っていれば、水族館のペンギンの雌雄を簡単に判別することができるでしょう。
声で判別?
野生のペンギンたちは、どのような手段で、自分のパートナーを判別しているのでしょうか。
そのカギは、ペンギンの「声」にあると言われています。
皇帝ペンギンをはじめ、ペンギンたちは、敵から身を守るため、群れで繁殖を行います。
数え切れないほどのペンギンたちが集まっている群れの中で、ペンギンは、お互いの声だけを頼りに、パートナーを探し出すことができるそうです。
ペンギンたちは、長い時間をかけて、環境に適応する力を身に付け、聴覚を進化させてきたのかもしれませんね。
まとめ
ペンギンのオスとメスを見分けることは、本当に難しいようですが、近年では、科学的な方法で、雌雄の判別が可能になってきました。
今後、ペンギンの研究が進むにつれて、新しい生態の発見と共に、雌雄の判別方法が明らかになると良いですね。