生まれたての動物の赤ちゃんは、とても可愛らしいですよね。
特にペンギンの赤ちゃんはとても愛くるしいです。
自然界に住んでいるペンギンの赤ちゃんはどのようにして育てられているのでしょうか。
ペンギンも種類が多いので今回は、皇帝ペンギンについて詳しく紹介していきたいと思います。
生まれたての雛への過酷な餌やり
世界最大のペンギンとも言われる皇帝ペンギンなのですが、調べていくと過酷な子育てをしていました。
まず卵を産む前に、海の捕食者(例えばシャチなど)から身を守るため約100キロの大移動をしていきます。
車で行くのも大変な距離なのに歩くのが遅いペンギンがその場所まで向かうのです。
私たちが歩くのも大変な距離でもありますね。
安全な場所まで着くとメスは卵を産みます。
無事に卵を産むと産卵で体力を失ったメスは、体力を戻すため餌が豊富な海へと戻ります。
いずれ生まれる雛のためにも体力をつけて、胃に餌を蓄えておかないといけません。
メスが体力をつけに行っている間に、繁殖地に残ったオスが卵の面倒を見ます。
自らの足の上に器用にのせて、立ったまま何も食べずにペンギン達は身を寄せ合いながら卵を温め続けます。
およそ2か月くらいで卵がかえり雛が誕生します。
その間もオスは絶食状態で雛を守っていきます。
絶食状態でもあるので早くメスと子育てを交代して雛のためにも餌をとりに行きたいところでもありますが、100キロという道のりもあるのでなかなか帰ってきません。
だいたい約3か月ほどはメスが返ってくるまで何も食べずに待ち続けます。
ですが、その間にお腹が空いている雛にはご飯もあげないと死んでしまいます。
そのために『ペンギンミルク』と言い、オスの食道からミルクのような分泌物が出てくるので雛に与えてメスが戻ってくるのを待つのです。
やっとメスが戻ってくるとオスと交代をして胃袋に貯蔵された餌を雛に与えて育てていきます。
胃袋の餌が尽きるころには、子育てを交代したオスが戻ってきてメスと同じように胃袋に餌を蓄えてきます。
こうして交代をし子育てをしながら、ゆっくりと海岸に近づいていき雛が成長していくのです。
まとめ
見た目は凄く可愛らしいペンギンですが、とても過酷な子育てをした状態で大きくなっていくことが分かりました。
約3か月も絶食状態だったオスはメスと交代した後に海に急ぐのですが、力尽きて海までたどり着かないオスもいるようです。
そういう所も見ていくとペンギンの見方もすごく変わってくると思います。
可愛いだけではなく応援したくもなりますよね。