南極というとペンギン。
なのでペンギンはすべての種類が南極に住んでいるという誤解を受けがちです。
では南極に住んでいるペンギンはどのくらいいて、南極に住んでいないペンギンは一体どこで生活しているのでしょうか。
ペンギンは南極にほとんどいない?
南極に住んでいるペンギンの種類は全体で18種類いるペンギンの中で実はたったの5種類しかいません。
さらにこの五種類も南極大陸にいる数というだけで、大陸で繁殖する種類という意味では2種類しかいません。
実は南極大陸で繁殖生息するのはコウテイペンギン、アデリーペンギンと呼ばれる2種類で、その他のマカロニペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギンは主に南極大陸の周辺で生息するのです。
さらに、繁殖は南極大陸でもしますが、他の土地でも生活するために、純粋に南極大陸で生息するペンギンというのはコウテイペンギンとアデリーペンギンだけしかいないという事にあります。
南極以外の意外な生息地
では南極に住んでいる5種類のペンギン以外のペンギンは何処にいるのでしょうか。
意外と広い範囲で生息しているペンギンは、アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアと意外と暖かい地方でも生活しているのです。
南極のように寒い地域のイメージあるのに意外です。
さらになんと南アメリカのかなり暑い地域ではフンボルトペンギンが飼育されていたりします。
もちろん暑さが苦手なペンギンもいます。
やはり寒い地域で生活しているオウサマペンギン、マカロニペンギンは暑さに弱いので、動物園などで飼育する場合は夏場は冷房の効いた部屋で生活します。
南極の温暖化問題
南極は近年、温暖化の影響により海の氷が解け始めてしてペンギンたちにはとても住みにくい地域になっています。
南極でしか生活できないアデリーペンギンやコウテイペンギンにとってとても重要な問題です。
ペンギンは全世界で1万羽ほど生息していた時期がありますが、温暖化などの影響で現在は4分の1ほどしかなく、さらに南極で生活するペンギンは3分の2が危機的状況になっているという問題があります。
まとめ
ペンギンというとなんとなく南極というイメージがありますが、実は南極にはほとんど生息している種がなく数も減少しているという状況が垣間見えました。