みなさんは、ペンギンが好きですか。
地球上には、現在、18種類のペンギンたちが生息しているそうです。
その中から、今回は、ケープペンギン・マゼランペンギン・フンボルトペンギンの違いについてまとめてみました。
そっくりなペンギンたち
ケープペンギン・マゼランペンギン・フンボルトペンギンの外見は、とてもよく似ています。
3種のペンギンたちの体長は、約70㎝。
3種とも、背中は黒色で、お腹は白色。
その白いお腹には、3種とも、特徴的な黒い線が見られます。
これほど、外見的な特徴が一致する理由は、これら3種のペンギンと、ガラパゴスペンギンを合わせた4種のペンギンたちが、同じ祖先から生まれたペンギンだからでしょう。
このように、大昔は同じ場所で一緒に生活していたペンギンたちですが、彼らの生息地は、現在でも、似通っているのでしょうか。
3種のペンギンたちの違いは?
今回、紹介している3種のペンギンたちは、どれも、「フンボルトペンギン属」に分類されています。
同じ祖先を持つ彼らですが、長い年月をかけた進化の過程で、それぞれが、自分たちに適した生息地を見つけたようです。
ケープペンギンは、アフリカ大陸の南端を、生息地として選びました。
現在でも、アフリカ大陸に生息しているペンギンは、ケープペンギンだけです。
マゼランペンギンが生息地として選んだのは、太平洋の南西・南東の沿岸部です。
マゼランペンギンは、5~8月の繁殖シーズン以外は、めったに上陸することがありません。
また、つがいの絆がとても強く、毎年、同じ場所に巣を作り、同じパートナーと繁殖するそうです。
フンボルトペンギンが生息地として選んだのは、南アメリカの太平洋沿岸部です。
協調性のあるフンボルトペンギンは、仲間同士で喧嘩することが少ないそうです。
また、これら3種を含む「フンボルトペンギン属」は、ヒナ同士が身を守るために集まるとされる、「クレイシ」を形成しません。
皇帝ペンギンのように、両方の親が、ヒナのもとを離れることはなく、必ず、片方の親鳥がヒナを守っているそうです。
ペンギンが消える!?
これら3種のペンギンたちは、それぞれが、絶滅の危機に瀕しています。
彼らの生息地沿岸部では、船舶事故が頻発しているため、その度に、石油や原油が流出し、海が汚染されているのです。
その上、地球規模の気候変動や、土地の開発による生息地の減少、乱獲による餌の減少など、様々な問題が、ペンギンたちに襲いかかっているのです。
一刻も早く対策を考えなければ、将来、地球上からペンギンたちが消えてしまうでしょう。
まとめ
水族館にいるのが当たり前となっているペンギンたちですが、野生のペンギンたちは、現在も、危機的状況にさらされています。
愛らしいペンギンたちを守るためにも、みんなで力を合わせていきたいものです。