「飛べない鳥 ペンギン」ペンギンを鳥とする根拠はどこにあるのでしょうか?
とてもシンプルな疑問ですが、調べてみました。
鳥類の定義
ペンギンは「鳥類の定義」に合致するので「鳥類」、人間は「哺乳類の定義」に合致するので「哺乳類」に分類されるわけです。
ペンギンは鳥類ペンギン目ペンギン科に分類される鳥類です。
単に「鳥」という場合には生物の分類区分の「鳥類」に属する生き物全般を指し、多くは空中を飛ぶ種類です。
では、鳥類の定義とはなんでしょう?
鳥類の定義は「始祖鳥と現生鳥類の最も近い共通祖先の子孫のすべてである」
ちょっと難しいですが、始祖鳥と現生鳥類共通の子孫とういうことでしょうか。
現生鳥類は「嘴を持った脊椎動物」「卵を産む」であり、一般的に「体が羽毛で覆われた恒温動物」「歯がない」「前足が翼になり、飛ぶための適性が明らかにみえる」「二足歩行」(一般的な共通項のため当てはまらない種もあります)とされています。
現生鳥類は「前足が翼になり、飛ぶための適正が明らか」とありますが、「飛べる」か「飛べない」かで、鳥類に分類しているわけではありません。
鶏やダチョウなどの「飛べない鳥」たちもペンギンと同様に鳥類です。
また、オーストラリアに生息する「キーウィ」は翼が完全に退化して、わずかに翼の痕跡が残っている程度ですが、鳥類に分類されます。
そして、空を飛ぶ鳥たちが共通して持っている長い尾「尾椎骨」の名残が、ペンギンの尻尾に残っており、大昔、ペンギンが空を自由に飛び回っていたと考えられています。
私たちの身近なペンギンは空中を飛ぶことはできませんが、ウミスズメ類やミズナギドリ類、カワガラス類などの空中を飛ぶ鳥類が翼を使って水の中を泳ぐように、翼を「上腕骨」の先から1枚の大きな板状に変化(フリッパー)させ、フリッパーを使って水の中を「飛行」します。
まとめ
空を飛ぶことができなくても、水の中で生活するため、翼を進化させたペンギンたち。
その姿はやはり「鳥類」でした。
引用元:Wikipedia